
皮膚は最大の臓器といわれています。皮膚は表皮・真皮・皮下組織の3層から成り、その厚さは2㎜程度ですが、人間が生きるために重要な役割を担っています。皮膚には外敵からの刺激(暑さ・寒さ・太陽光線・摩擦・微生物)を守る役割や、体内の環境を保つ働き(水分の喪失を防ぐ)があります。

健やかな皮膚とは、一般的に「血色がよく、ハリがあり、しっとりしていて、キメが整っている状態」をいいます。しかし、老化によって皮膚の弾力性が衰え、皮膚が薄く、お肌の張りがなくなり、皮下脂肪が少なくなることから、しわやたるみができやすくなります。また、皮膚の水分を保つ能力が衰え、皮脂の分泌が減り、角質の水分が低下することで、皮膚が乾燥しやすくなります。年を重ねるほど、皮膚の働きを補うためのスキンケアが重要になるのです。
スキンケアとは、皮膚に影響を与える刺激を取り除いて皮膚を守り、皮膚障害を予防・改善させる環境を整えることです。簡単に言うと洗浄・保湿・保護することです。
■洗浄
・皮膚は弱酸性です。洗浄剤(石鹸)のほとんどはアルカリ性になります。皮膚の刺激を抑えるためにも、弱酸性のものを使用しましょう。
・洗浄剤(石鹸)は良く泡立てましょう。きめ細かい泡を作ることで、こすらなくとも汚れを浮き上がらせることができます。
■保湿
・皮膚を洗浄すると皮膚が突っ張る感じがしませんか?それは、石鹸で洗うことで、皮脂を洗い流しているからです。皮脂が戻るまで45分~2時間程度かかります。洗浄後には保湿をしましょう。
・乾燥が強い人は、水分の多い化粧水や乳液タイプの保湿剤を使用した後に、油分の多いクリームタイプの保湿剤を使用することで、皮膚の乾燥を防ぐことができます。
■保護
・光線の刺激を避けるため、日焼け止めの使用や日傘や帽子を使用しましょう
・皮膚を守るために、皮膚の露出が多いような洋服は避け、皮膚を保護しましょう。

乾燥した日々が続いていますが、スキンケア(洗浄・保湿・保護)はきちんとできていますか?健やかな皮膚を保つことで、外的刺激から自分を守ることができます。すでに皮膚乾燥している、老化現象が起こっているからといって、手遅れということはありません。今日からスキンケアを行い、健やかな皮膚を目指していきましょう。
皮膚・排泄ケア認定看護師 中條 薫
