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(コラム)生活習慣病とフレイルを予防し健康寿命を伸ばそう

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(コラム)生活習慣病とフレイルを予防し健康寿命を伸ばそう

■超高齢社会を生き抜く
日本の高齢化率は29%を超え超高齢社会を迎えている。平均寿命は男女とも82歳を超えているが、健康寿命は約72歳であり10年近くが要介護の状態である。介護が必要になる原因は、認知症や脳卒中などの生活習慣病とフレイル(加齢に伴う虚弱)が80%を占め、超高齢社会を生き抜くにはその予防が大切である。
■生活習慣病の予防
生活習慣病の予防には、1無(タバコを吸わない)2少(カロリー控えめ、塩分控えめ)アルコールも控えめが良いとされている 3多(運動、睡眠、人との交流を多くする)の生活が重要である。


■フレイルの原因と予防
筋肉は細胞レベルでは絶えず分解と合成が行われています。加齢に伴い30代頃より合成より分解のスピードが速くなるために、知らないうちに筋肉量が減少してきて虚弱な体質に変化してくます。それを予防するためには、適度な運動をすることと、筋肉の原料になるタンパク質をよく摂取する必要があります。人との交流も多くすることが必要と言われています。

■健康寿命を伸ばす極意は
1栄養をしっかり摂り 2適度な運動をし 3十分な睡眠をとり 4人との交流を密にすることです。

1.栄養について
3大栄養素(糖質、脂肪、タンパク質)をしっかり摂る。野菜を350g /日(両手で3杯)をしっかりとる。野菜には健康維持に必要なポリフェノールを沢山あり、便通や腸内細菌の餌になる食物繊維を多く含んでいます。ビタミンやミネラルもしっかりとる必要があり、多くの種類の食物を摂ることが大切です。

2.運動について
こまめに体を動かすことが大切です。運動には散歩などの有酸素運動、スクワットや腕立て伏せなどの筋トレ、ラジオ体操などの柔軟体操があり、これらを合わせて無理にならないように体を動かしましょう。まず、1日7000歩を目標に散歩を習慣にしましょう。


3.睡眠について
7時間くらいの睡眠時間を確保しましょう。しっかりした睡眠を取るために、起床と就寝の時刻をなるべく一定にすることが大切です。朝起きて太陽の光を浴びると、脳が睡眠モードから覚醒モードに変わり、その12時間後に睡眠モードに戻ると言われています。寝酒は睡眠の質を悪化させるので、睡眠予定時刻の2時間前には飲酒をやめるようにしましょう。

4.人との交流について
人との交流は、認知機能低下の予防にとても大切です。近隣の人たちとの交流を密にしながら、高齢者同士が助け合いながら生活を築いていくことが、「元気で長生き」に大きな役割を果たします。

健康寿命を伸ばす極意を何時も思い出し、生活に取り入れましょう!

              臨床検査担当医師 石木 幹人

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