当院では呼吸・循環・消化器の三領域の疾患に対し、高度な専門性を持って診断から治療に取り組んでいます。現代の医学的診断には侵襲的検査が不可欠ですが、循環器内科の各種カテーテル検査は年間8-900件、消化器内科の各種内視鏡検査は年間2万4千件に達するなど経験が豊富で、安全かつ確実に各種疾患の診断が可能となっています。治療においても低侵襲化が進み、かつては手術を必要とした疾患に対してもカテーテルによる冠動脈狭窄の治療、消化管内視鏡による各種治療が積極的に行われています。これらの治療については毎年ライブセミナーを主催するなど、地域の指導的施設としての役割も果たしています。
治療の低侵襲化については手術に関しても同様です。当院では年間150件の心血管系手術、約1,200件の消化器系手術が行われていますが、大血管のステント治療や消化器疾患に対する腹腔鏡手術をを積極的に取り入れています。現在、消化器疾患の手術の約7割は腹腔鏡手術に移行し、胆嚢炎や虫垂切除などの緊急手術も大部分を腹腔鏡下で行なっています。治療の低侵襲化を進める一方で、治療が困難である高難度疾患についても積極的な治療を行なっています。難治疾患の代表である肝胆膵領域疾患については専門医修練に関する学会施設認定も受けています。
内科-外科の連携が良いのも当院の特徴で、それぞれの領域において密接に連携しながら各種疾患の診断から治療まで高度な医療を提供しています。