2025年度後期臨床研修医を下記の通り募集します。
※新専門医制度において内科・外科・救急科・麻酔科・病理診断科・放射線科の6領域で研修が可能です。
※学術活動を奨励し、論文投稿料や、学会等への参加費および旅費(年6回まで)を支給します。
応募資格 | 医師法第16条の2に定める臨床研修修了者(2025年3月末修了予定者を含む)。 |
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募集科 | 消化管・肝胆膵内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器外科、心臓血管外科 |
募集人員 | 外科系は1~2年間、内科系も専攻科ごとに1年間以上の研修期間として後期研修医を採用します。定員は10名です。(従来の専門医制度対象の方) |
申込手続 | (1)履歴書(写真貼付)、(2)医師免許証(写)、(3)臨床研修証明書若しくは臨床研修修了登録証(写)、(4)保険医登録票(写) 総務課までご郵送ください。 |
申込締切 | 2024年12月まで |
選考方法 | 書類および面接 |
処遇 |
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申込先及び問い合わせ先 | 〒983-0824 宮城県仙台市宮城野区鶴ヶ谷五丁目22番1 仙台市医療センター 仙台オープン病院 総務課人事係 TEL 022-252-1111(内線4322) FAX 022-252-0454 URL http://www.openhp.or.jp E-mail:jinji@openhp.or.jp |
消化管・肝胆膵内科は、一緒に仕事をしていく後期研修医を募集しています。
最先端で最良の医療を提供することが、わたしたちの最も重要な責務ですが、その実践のためには臨床研究と教育も重要と考えています。当科では、これらが充実した環境が整備されています。
当院は紹介型の病院として、近隣の医療機関から多くの患者さんをご紹介いただいています。また救急センターも24時間稼働しています。このため専門的で一般の病院では稀にしか遭遇しない疾患を多数診療する機会に恵まれています。
9室の内視鏡室と3室の内視鏡システムを備えたX線TV室で、年間23,000件(100-120件/日)の内視鏡検査を行っています。内視鏡をはじめとする医療機器は常に最先端のものに更新され、最新の技術や手法を常に取り入れています。
2015年初めには、最新式のハイビジョン内視鏡ビデオスコープシステムと多目的デジタルX線TVシステムを全ての内視鏡室で導入し、より精度の高い診療を提供することが可能となりました。
午前は上部消化管内視鏡検査、下部消化管内視鏡検査、超音波内視鏡検査を、午後は主に特殊な内視鏡治療を実施しています。隣接している腹部超音波室では、年間約10, 000件の腹部エコーで肝胆膵疾患の診断を行っています。
当院は330床の中規模病院で、約60名の医師が在籍しています。消化器、循環器、呼吸器のそれぞれ内科外科を中心とする病院であり、それぞれが高い専門性を有しています。他科医師とは緊密に連携いています。
特に消化器外科との連携は最も重要と考えており、診断から治療までの一貫してスムーズな診療体系が確立しています。高齢化に伴い、合併症を有する患者さんが多くなり、循環器科や呼吸器科にもいつでもコンサルトできる体制が整っています。
多くの患者さんを担当することから、新たな知見を発表することや新たな手技の開発、改良を行うことは、われわれの責務と考えています。
学会発表、論文執筆、講演、多施設共同研究への参加、学会や国の研究グループとしての研究など、多岐にわたる学術活動に積極的に取り組んでいます。DDW(アメリカで開催)やUEGW(ヨーロッパで開催)、APDW(アジアで開催)など海外の学会参加も積極的に行っています。
当院では海外出張1回を含む6回の出張費支給があり、一般病院としては極めて恵まれた環境が提供されています。また、積極的な海外への情報発信を推進するために、週1度英会話講師を招いています。Native Englishはもちろんのことながら、医学論文や医学系学会発表を校閲してきた実績があり、医学英語や論文英語にも精通しています。
近年では積極的に前向き研究に取り組んでおり、高いエビデンスを構築するための活動を続けています。前向き研究の実施には、様々なノウハウを必要としますが、実現のための指導体制が充実しています。
これらの活動が認められ、全国の施設から研修のための見学や国内留学が絶えません。また、当科主催の内視鏡ライブセミナー(仙台内視鏡治療ライブセミナー)や研究会等(エコーに親しむ会、仙台胆膵EUSハンズオンセミナーなど)、登録医の先生方との研究会(仙台オープンフォーラム)を通じて社会貢献に務めています。
学術活動をはじめとする各種臨床外活動は、大勢の患者様を診療した結果得られた情報や知見を、多数の臨床家や未来の研究者に示すことで、より多くの患者様に利益がもたらされるという考えのもとに行われます。
その一環として、年に1度消化器内視鏡関連のライブデモンストレーションを開催して、同じ診療科・専門領域の全国の先生方と情報を共有するための場としています。ライブデモンストレーション開催は、多くの患者様の協力とスポンサーの支援があって成り立つものであり、特殊なノウハウを要することもあって、全国でも数多く開催されているものではありません。一方、技術の普及・進歩のために非常に効果の高い方法として認められており、使命感をもってこの会を開催しています。 また、毎年国内外から留学生の先生をお迎えし、日々の診療をともに行いながらスキルアップを支援しています。
内視鏡をはじめとする消化器診療は、検査・治療とも高い技術を習得することが求められます。スキルアップのためには実践と経験が重要です。わたしたちは若手医師に対しても、安全や成果に最大限配慮しながら、多くの症例に触れて頂いています。
日本消化器内視鏡学会認定の指導医や専門医が、常に若手医師のレベルを考慮しながら丁寧な指導を行い、内視鏡治療、超音波ガイド下治療、化学療法など、多彩な診療内容を効率よく短期間に習熟することが可能です。特に当科では、消化管癌のESD、ERCP関連手技、Interventional EUSなどの先端的医療にも多数の手技を経験することがきます。各種学会認定医、専門医、指導医、評議員の資格も最短で取得が可能です。
わたしたちは常に、やる気と向上心に満ちた元気な若手医師の合流を歓迎しています。当院は、臨床と研究のスキルアップのため、すばらしい環境が整っていると自負しています。当科では随時見学を受け付けています。また、学会場などで当科スタッフに気軽に声を掛けていただいても結構です。
当科は東北大学大学胃腸外科および肝胆膵外科(旧第一外科)の関連病院として院長以下8名のスタッフが派遣されており、平成25年度は新たな後期研修医を三重、神奈川、埼玉から迎え、総勢19名で診療を行っています。
第一外科関連病院は全国に多数ありますが、その中でも最も症例の多い病院です。別表に示しますが、昨年は1200件の手術があり、その内容はヘルニア、虫垂炎、乳腺から膵、肝切除まで幅広い症例を扱っており、研修には最適な病院です。
手術室は消化器外科専用が4部屋あり、24時間365日対応しています。緊急手術例も多く、20-25%は緊急手術です。腹腔鏡手術室が2部屋あり、今年からは更に新たな腹腔鏡器機を導入し、胆嚢、大腸、胃、虫垂を中心に腹腔鏡手術症例の増加に対応しています。
胃癌、大腸癌をはじめとした多くの癌症例を扱っていますが、手術のみならず、抗がん剤による加療、再発時の対応、緩和ケアも同時に受け持っており、集学的、全人的な診療の経験も積めます。
スタッフは各学会の専門医、指導医、技術認定医がそろっており、2つの診療チームでのグループ診療を行っています。
手術内容/年度 | 2009年 | 2010年 | 2011年 | 2012年 |
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胃切除 | 130 | 127 | 147 | 154 |
結腸切除 | 178 | 152 | 149 | 176 |
直腸切除 | 68 | 88 | 97 | 83 |
肝切除 | 31 | 29 | 37 | 44 |
膵切除 | 34 | 31 | 44 | 48 |
乳腺 | 40 | 35 | 36 | 44 |
小腸切除 | 22 | 27 | 37 | 18 |
虫垂切除 | 100 | 105 | 97 | 88 |
胆嚢摘出 | 228 | 223 | 228 | 284 |
ヘルニア | 96 | 100 | 122 | 131 |
全手術件数 (全身麻酔) |
1054(970) | 1052(936) | 1127(996) | 1199(1065) |
外科希望者の研修は初期研修後、更に2年間の後期研修が基本で、外科専門医取得に必要な350例は当科および当院の心臓血管外科、救急当直で経験するとともに、小児外科手術例は仙台市内の病院での研修が可能です。更に消化器外科専門医をめざす研修医も受け入れています。
学会発表も盛んで、東北外科集談会、日本内視鏡外科学会、日本臨床外科学会、日本消化器外科学会、日本外科学会を始めとして数多くの学会への発表を行います。
通常は後期研修終了後、東北大学の大学院への進学し、博士号の取得を目指す事が多いですが、自分のキャリア形成の要望に応じた柔軟な対応もしています。
当科研修終了後は消化器外科のみならず、形成外科、救急、脳外科、婦人科と多方面にすすむ方もみられます。
消化管・肝胆膵内科も20名以上で診療しており、その症例数や学会活動は全国でも有数です。内科外科の連携も良好で、患者さん本位の治療を行っています。
明日の外科を担う、可能性を秘めたガッツのある研修医のみなさん、われわれと一緒に充実した毎日を過ごしませんか。
当科は循環器の中でも特に、虚血性心疾患、つまり狭心症や急性冠症候群が得意分野であり、毎日のように心臓カテーテル検査をこなし、年間 800 ~ 900 例施行します。同時に冠インターベンションも年間 250 ~ 300 例行っています。ステント治療はもちろんのこと、施設認定が必要なロータブレーターも初期の頃より使用可能で、高度石灰化病変に対して使用しています。冠インターベンションを学びたい人には絶好の施設と考えます。
例年当科での後期研修医は1名あるいは2名なので、自ら経験するチャンスが広がり、多くのことを学ぶことができます。更に冠動脈形成術のレベルを高めるために 2001 年から仙台 PTCA ネットワークライブデモンストレーションをこれまでに10回主催し、全国から著明な術者を招いて一緒に困難な症例の治療にあたっています。
私たちは一人一人の患者さんについて循環器内科、心臓血管外科合同のカンファレンスを行うことにより、どのような検査、治療がもっとも患者さんにとって安全で効果的であるか、考え続けています。侵襲的な検査、治療については患者さんにとってリスクを上回るメリットがあるかどうか、事前の充分な検討が必要です。
日常診療において、心不全患者を診る機会は多くあります。循環器内科医としての基本を押さえ、その原因を追求し治療するには多岐にわたる幅広い知識が必要です。内科医としての基本も幅広く学べます。心臓再同期療法も行っているので、重症心不全の対応も学べます。
動脈硬化は全身疾患です。冠動脈疾患はその一つの表れに過ぎません。また、下肢の動脈硬化により、間欠性跛行となっていながら自身で気づいていない患者さんがたくさんいます。それに対して、末梢動脈形成術は現在、全国の医療機関で循環器内科が中心となって行っています。当科でも、術前のきちんとした評価の下に下肢動脈の拡張を行っており、足が温かくなった、痛くなくなったと、患者さんにとても喜ばれています。一緒にQOLの改善を目指しましょう。
循環器内科にとって不整脈治療は日常遭遇する重要な仕事です。当院は救急センターを擁するため、不整脈患者は多数来院されます。薬物治療や電気的除細動は一般的に行われ、実戦力はついていきます。電気生理学的検査も初歩的なものはこなします。アブレーションに関しては、東北大学病院循環器内科との連携の元に大学などで治療をおこなっています。
常に良い治療を提供し続けるためには、対象疾患の病態がどのようなものであるか、現在行っている治療が効果的であるか、を評価する必要があります。疾患、治療の評価は直接患者さんへ還元できますし、評価の結果を発信することは地域、社会に対する責務と私たちは考えています。
具体的には次のようなテーマを持っています。
ともに研究し、国内外での学会発表を目指します。
内科医として幅広い知識と技能を身につけ、問題解決能力を高めるともに、循環器内科領域の一般的な疾患について、診断、治療、予防が行える技能を習得する。
(1).入院患者のマネジメントができる。
(2).外来患者のマネジメントができる。
(3).救急患者のマネジメントができる。
(1).日本循環器学会認定循環器専門医研修カリキュラムに準ずる。
循環器専門医研修カリキュラム
(2). 診療
病棟研修 10名程度の入院患者を主治医として受け持つ。
ICU回診(毎朝8:45~)
病棟カンファレンス(月曜日13:30~)
外来:一般外来は受け持たない
救急外来:日中および夜間当番制で救急を担当する。 当直ローテーションに加わる。
(3).検査・治療
心臓超音波(毎週火曜日、木曜日:外来検査日)、その他適宜
運動負荷心電図(週1~2回担当)
心臓カテーテル検査(主として火、水、金曜日)
経皮的冠インターベンション(主として火、水、金曜日)
以下、適宜
救急蘇生法
電気的除細動
経皮的末梢動脈形成術
一時的心臓ペーシング
体内式ペースメーカー移植術(心臓血管外科の助手)
大動脈内バルーンポンプ
心膜穿刺術
心配補助装置(PCPS)
心臓再同期療法
その他
(4).教育・勉強会
a.循環器内科・心臓血管外科カンファレンス(週1回)
心カテ症例・手術症例の検討
b.循環器内科カンファレンス(週1回)
心カテ症例の検討
c.抄読会(月2回)
d.心臓病カンファランス(年2回)
院内で開業医を交えての勉強会
e.仙台PTCAネットワークライブデモンストレーション
PCIライブを当院カテ室より中継(年1回)
f.その他、院外勉強会は循環器関連に限っても週1~2回あり。適宜参加する。
(5).研究・学会活動
臨床研究を同時並行で行っているので、そのうちからデータ集積、解析を行い、発表を行う。
a.各学会の東北地方会への参加(仙台開催が多い)
b.各学会年次総会および全国規模のPCIライブデモンストレーションへの参加を年に数回認める。
日本心血管カテーテル治療学会の理事を拝命し、日本全国の心血管インターベンションを行う病院には友人が多くいます。また年に1回、仙台PTCAネットワークライブデモンストレーションを当科が中心となり開催しています。このため、日本全国の冠インターベンション医が来仙し、刺激を受ける機会も多くあります。
若手のための研修会の案内もいろいろあり、冠インターベンションを始めたばかりでも、勉強の機会が数多くあります。また、臨床研究においては、欧州心臓病学会では平成23年にパリで4題、平成24年にミュンヘンで6題発表してきました。国内の学会のみならず、海外の学会でも発表する機会がありますので挑戦してみてください。
学会専門医の資格に関しては、日本内科学会認定内科専門医3名、 日本循環器学会認定循環器専門医3名、日本心血管インターベンション治療学会認定専門医2名が在籍しています。病院としても日本内科学会認定教育関連病院、日本循環器学会認定循環器専門医研修施設、日本心血管カテーテル治療学会認定研修施設ですから、循環器専門医、インターベンション専門医を目指す場合、魅力的な環境です。
当院で冠インターベンションの研鑽を積まれ、現在各病院で活躍しているOBは約40名います。
臨床面、研究面において非常に忙しい科ではありますが、私たちには循環器内科を志している方に充分な研修をしていただくための準備があります。特に虚血性心疾患の治療、冠インターベンションの術者として経験を積み、かつ循環器専門医として進んでいきたいという方にとっては魅力的な環境と思います。当科でインターベンションの研鑽を積まれ、各病院でインターベンションに携わっている先生も大勢おられます。
後期研修医(レジデント)として最近私たちと一緒に働いた先生達の業績と研修後の感想をご紹介します。
平成18年に山形大学を卒業し、仙台市内の市中病院で二年間の初期研修を終了後、後期研修先にオープン病院を選びました。循環器内科医として臨床を行っていくには早いうちから心臓カテーテル検査、治療の技術の習得が不可欠と考えたため、心臓カテーテル症例数が多く、かつ自分がオペレーターとして手技や治療の機会に多く携わることのできる当院を選びました。
一年間の研修を終えた段階で、中間地点の感想ですが、とても充実した研修生活で満足しています。心臓カテーテル検査は一ヶ月後よりオペレーターとしてカテを扱わせて頂き、一年間で一般的な造影手技を学ぶことができます。また、一年目の後半からPCIの術者としてインターベンション学会指導医、認定医の先生の下で直接指導を受けられる環境は大変恵まれていると思います。しかし一度インターベンションに携わるとその低侵襲性から、ともすると自らPCIの適応病変を拡大解釈しがちになってしまいますが、上級医の先生方とのdiscussionで適応の有無については常に厳しく判断することができます。逆にそれが患者さんに過不足のない検査、治療を提供しよう、というモチベーションにつながっています。救急搬送も多い市中病院としての性格上、時間的余裕は多くはありませんが、それでも毎日少しずつ循環器内科医として前進できていることを実感しています。この後期研修中にオープン病院でできる限り多くのことを吸収し、今後の診療の基礎を作りたいと思いながら、日々診療にあたっています。
オープン病院を後期研修先に選択した理由としては、自分は手技が苦手だったため、緊急対応をする際に手や体が自然に動かせるように若いうちにトレーニングする必要があると考えたことが挙げられます。心臓カテーテル検査、PCIの件数や救急対応を含めた病院のactivityも参考にしつつ、実際に見学に行き指導医の先生方の循環器医療に対する考え方を聞いて最終的に決めました。
卒後3年目(後期研修1年目)の4月から6ヶ月間は循環器診療の基本的な考え方、注意点などについて詳細に教えていただきました。心臓カテーテル検査は3年目(後期研修1年目)の5月から始め、虚血性心疾患、心筋症、弁膜症など多くの症例を経験することができました。診断カテの操作法、読影法に始まり様々なtipsを学びながら自分のスキルが上達していくことを実感しつつ日々の診療にあたっていました。3年目(後期研修1年目)の後半から徐々にPCI時のガイドワイヤー操作、ガイディングカテーテル操作などを教えていただき、4年目(後期研修2年目)の4月頃にはPCIのfirst operatorとして自らstrategyを考え、手技を行わせて頂ける機会が多くなりました。予想したstrategy通りに手技が進まず、難渋した症例も多かったですが、上級医の先生方からの辛抱強いご指導を頂きながら一例一例学ぶことができました。ACSなどの緊急症例にも数多く携わることができ、自分のインターベンションで患者さんを治療し、笑顔で退院していただくことに非常にやりがいを覚えました。3年間で行った心臓カテーテル検査は約560例、first operatorとして治療にあたったPCIは163例(ACS 73例)であり、約半数が緊急、準緊急症例でした。
また、上級医の先生方のご指導の下、第58回日本心臓病学会学術集会(東京)、ESC (欧州心臓病学会) Congress 2011 (パリ)などの全国学会、海外学会で自らの臨床研究成果を発表する機会を与えていただきました。また、当科で行った臨床研究成果を論文として雑誌「心臓」に投稿することができました。このような学会活動、論文作成を通して臨床の現場にいながら常に自らの医療の質を評価し、そこから得られた情報を絶えず患者さんに還元していく姿勢を学ぶことができたと考えています。
オープン病院でレジデントとして勤務したことで、心臓カテーテル検査及びPCI技術の習得という面で期待以上の修練を積むことができたと思います。また、学会活動でも十分なサポートを頂ける理想的な環境でした。
研修後はさらに自分の臨床能力、知識の幅を広げるために東北大学循環器内科に入局し、研鑽を積む道を選びました。
3年間の経験をもとに循環器内科医としてさらに成長できるよう日々努力していきたいと考えています。
N 先生お疲れ様でした。心臓カテーテル検査、冠動脈形成術の経験も反芻しながらの症例数としては充分と思います。 学会活動でも大活躍でした。論文も雑誌に掲載され、大変忙しい三年間だったと思います。 先生の成長は続きます。これからも頑張って下さい。
平成20年に東北大学医学部医学科を卒業し、宮城県内の病院にて初期研修を終えた後、平成22年4月より仙台オープン病院循環器内科後期研修医として、日々勉強させていただいております。
学生時代から初期研修の途中までは他科を志望していたのですが、ふとしたきっかけから心疾患に非常に興味を持つようになり、心疾患で苦しむ患者さんの治療に携わりたいという思いから循環器内科を選択しました。そして緊急度、致死率の高い虚血性心疾患をまず中心的に学びたいと考え、また初期研修病院でお世話になった循環器内科医の先生方の中にも当院で学ばれた方が数人おり、お話を伺っていたこともあって当院にて循環器内科専門研修をさせていただくことに決めました。
扱う疾患は多岐にわたり、虚血性心疾患を中心に、不整脈、心筋疾患、弁膜症等の症例を経験させていただいています。心臓血管外科があることも非常に強みであり、手術適応に関するコンサルトや、ペースメーカー植え込み手技等積極的に行っています。1年目の初期の段階からカテーテル手技に触れることができ、1年目後半からは、待機的PCIや、緊急時の心筋梗塞に対するPCI等で術者として学ばせていただき、緊張感を持ちつつも、強くやりがいを感じています。また、1年目の後半からは主治医として診療にあたり、夜間、休日のオンコール当番にもなるため、診断、入院適応の判断等、救急対応に対する経験も充分にすることができます。主治医として自分で治療の選択が決定できるようになりますが、過大、あるいは過小評価にならないよう、上級医と適宜ディスカッションを行い、フィードバックをいただいて患者さんの不利益にならないよう心がけています。
診療のみならず、日々の診療から得たデータを集積、解析し、全国学会等の大きな学会で発表させていただく機会もあり、それも日常診療の大きな励みとなっています。
まだまだ未熟で修業の真っただ中ですが、コメディカルの皆さんも非常に雰囲気良く充実しており、上級医からも親身になって相談に乗ってもらい、周囲に支えてもらいながら日々着実に歩を進めていることを実感しています。オンコール当番や、心疾患という性格上、急変すると大変なこともあり、なかなか自由な時間は多くはありませんが、医師となって初めのうちにいろいろな経験をしてたくさん学びたいという方には申し分ない施設です。
循環器疾患に興味を持ち、中でも緊急性の高い虚血性心疾患を中心に勉強したいという思いでオープン病院の門を叩き、1年目、2年目は2学年上のN先生の背中を追いかけ、3年目は2学年下のS先生の突き上げにあいながら日常診療、学会活動に傾注し、あっという間に3年間の後期研修が終了しました。
1年目の半年間は指導医の下で、入院患者さんを通じて循環器疾患全般についてご指導いただきながら学び、1年目の後半からは単独の主治医として診療にあたり、また夜間、休日の救急当番にも組み込んでいただいて、自分がfirst lineに立って対応するといった形をとらせていただきました。非常に多数の症例を経験し、急変時にも落ち着いて対応ができる力を培って参りました。
心臓カテーテルに関しては、1年目は診断カテを中心に学び、カテ操作の基本、造影所見の読影を学び、1年目の後半からPCIに触れさせていただくようになりました。2年目は主治医として、心臓カテーテル検査、PCIの適応を考え、first operatorとして指導医、上級医の先生方としっかりディスカッションをしながらストラテジーを考えて治療に望みました。自分が術者になることで、自分が入らない症例であっても、常に自分ならどうするかを考えながら他人の手技を見るという姿勢がより強くなりました。3年目は自分一人でまずPCIのストラテジーを立てて、その考えをもとに実際にPCIを行い、適宜フィードバックをいただいてさらに次回につなげていく、といった流れ重視しました。上級医の先生方も非常に寛容にPCIのsecond operatorとして入っていただき、私が自分で出来る限りは私の判断を尊重していただいて、それに沿った形で手技を遂行させていただきました。もちろん誤った考え、手技に関してはその場でご指導をしていただきました。3年間でfirst operatorとして行った心臓カテーテル検査は約550例、PCIは約150例で1例1例が非常に貴重な症例であり、今後インターベンションを行う者としての土台を作らせていただいたと考えています。
学会活動に関しては、PCI時における冠動脈血管内超音波から得られた情報をもととした臨床研究テーマを中心に、地方会、全国学会、国際学会それぞれでの発表の機会を与えていただきました。特に3年目の8月にドイツのミュンヘンで開催された、欧州心臓病学会に参加できたことは非常に思い出深く、また大きな経験になったと感じています。臨床のみならず、こういった研究活動も非常に重要で、その活動の成果を改めて臨床に還元していくことが重要であると思います。
今後生涯続ける循環器内科医として、スタートの3年間を当院で過ごさせていただいたことを非常に感謝しています。
当院で培った3年間の知識、技術をもとに、さらなる飛躍をとげるべく、今後も努力を続けていきたいと思います。
K先生研修ご苦労様でした。臨床、研究共に目覚しい成長ぶりでした。ずいぶん私たちも刺激を受けました。忙しくて大変だったとは思いますが、この経験はこれから循環器科医師として進んでいく上で必ず役立つものと思います。これからも患者さん第一に、頑張って下さい。また学会で会いましょう。
私は平成22年に岩手医科大学を卒業し、初期研修より当院にて研修を開始させて頂きました。研修開始時は他科を志望しておりましたが、2年間の初期研修中約4ヶ月間循環器内科にて研修させて頂き、指導医の先生方の御指導に感銘を受けた事、特に循環器疾患の急性期治療に非常に魅力を感じた事から後期研修3年間を循環器内科にて研修させて頂きました。
循環器内科での後期研修開始時は勉強不足、知識不足の状態であったにも関わらず、指導医の先生方は熱心に指導してくださいました。最初は心不全、不整脈、弁膜症の治療、管理から始まり、徐々に術者として心臓カテーテル検査、PCIなどのカテーテル手技も学ばせて頂き、後期研修1年目後半で最初の急性心筋梗塞患者に対してのPCIの術者をさせて頂きました。計3年間の後期研修にて私が術者として行わせてもらった心臓カテーテル検査は約500症例、PCIは約120症例であり、後期研修医が多くの症例を経験できるのは当院循環器内科の特徴であり、これから循環器内科を志望する初期研修医の先生方には大きな魅力ではないかと思います。もちろん症例を多く経験する反面、夜間や休日の呼び出しなどもありますが、自分自身の行った判断や手技を指導医とのディスカッションで反芻することで徐々にではありますが自信もつき、やりがいを感じながら研修生活が送ることができました。
また当院循環器内科の特徴として学会活動も活発に行っている事が挙げられます。私自身日本心臓病学会、日本心血管インターベンション学会、日本循環器病学会、ヨーロッパ心臓病学会などの全国学会、国際学会で計8回発表させて頂きました。日常の臨床から得たデータを基にして新しい知見を得るということは強い励みであり、臨床する上でのモチベーションになりました。
全体として非常に活発かつ雰囲気も良い中で研修することが可能である施設であると思います。これから循環器内科を志望する先生方には是非一度見学に来て頂き、雰囲気を感じて頂けたらと思います。
S先生研修ご苦労様でした。インターベンションの術者としての経験も多く積まれましたし、先生の働きぶりにはスタッフも助けられました。研究においても国際学会含めて多数の発表があり、充実した後期研修が遅れたのではないかと思います。先生の研究から論文も生まれました。これからも研鑽を積んでください。
当院は地域支援病院(本邦第一号認定)であることから、新患は診療所や他病院からの紹介および救急外来受診者が殆どです。第一線の臨床医が遭遇しやすく、かつ診断や治療に苦慮する症例が集まります。救急外来からの入院が多いですが、夜間救急当番医が翌朝までの初療を行ってくれます。院内他科からコンサルテーションを求められることも多く、特殊な肺感染性、間質性肺炎、呼吸器障害による手術困難症例への治療介入、化学療法に伴う肺障害、難治性院内肺炎、人工呼吸器管理下での気管支鏡検査、術前術後の定期CT検査で見つかる小さな肺癌などに貢献します。
入院患者は年間約900人。これを2チームで担当します。各チームは上級医1名と後期研修医および初期研修医(後者は不在の時期もあり)で構成されますが、毎日のようにチーム間の情報共有を行っています。超高齢者も多いですが、優秀なコメディカルに支えられ(認定看護師数は県内トップクラス)、平均在院日数は12日前後に抑えられています。
気管支鏡検査は年間約80件。同検査専属上級医1名を擁し、独自に改良したナビゲーションシステムを用い、精度の高い検査を実践。細径気管支鏡用の特殊擦過針(当院特許:米国胸部疾患学会で報告:H26年後半に発売予定)にて更なる診断率の向上が期待されます。近隣の東北薬科大学呼吸器外科と連携し、肺癌、気胸、良性腫瘍などの手術がタイムラグなく行われ、術後の情報共有も円滑です。
肺炎は年間約300症例。2011年4月から2年間の検討では、CAPが301例、NHCAPが341例。平均年齢がそれぞれ67.1歳、84.4歳と高いにもかかわらず、平均抗菌薬投与日数および在院日数は、CAPで7.8日および10.6日、NHCAPで10.2日および15.2日。熟練した病棟看護師だけでなく、摂食嚥下チーム、栄養サポートチーム、褥瘡チーム、理学療法士、MSWの積極的介入で得られた成績です。
気管支喘息での入院は、救急搬送症例でも2週間程度であり、医師・看護師・薬剤師からそれぞれの立場で教育・指導を行いますので、その後の管理も良好です。
入院患者の総回診と新患外来患者症例検討会がそれぞれ週1回、人間ドックの胸部X-P読影が週2回(年間約5000名)、昼の勉強会が週1回、さらには気管支鏡検査もありますので、毎日のように科全員が顔を合わせ、大変アットホームな雰囲気です。
各診療科間の連携も実に良好であり、受け持ち患者の併存症についての相談がしやすいのも当院の特徴です。
(一般目標)
初期研修で幅広く得た知識・技能を統合・発展させ、内科医としての問題解決能力を向上させるとともに、呼吸器内科領域の一般的な疾患を適切に診断・治療できる技能を習得する。
(個別的目標)
(1)日本呼吸器学会専門医研修カリキュラムに準ずる。
http://www.jrs.or.jp/modules/specialist/index.php?content_id=11
(2)診療
当院は高度専門病院であるとともに医師会病院でもあり、救急隊との交流も深く、社会における自己の存在意義を実感しやすい環境にあります。また、院内においては各病棟・診療科ごとのチーム医療に加え、全病棟横断的な多数のチーム医療が活発に実践されており、医師はチームリーダーとして期待されます。診療体制の特性上、他科の医師(専門医)との交流は密で、内科外科を問わず吸収する知識は豊富であり、自分もまた求められます。求めに応えようとすると人は成長します。こうした環境での研修はきっと実り多いものとなると思います。
食道を除く成人の消化管手術の麻酔をおこなっており、麻酔件数約1000件を常勤1名と他施設からの応援2名の麻酔科医で対応しています。(心臓血管手術約100件の麻酔は大学からの応援麻酔科医師に依頼)
専門医、指導医の資格を得るには症例に偏りがありますが、麻酔科標榜医、麻酔科学会認定医の資格を得ることを目標としております。以下の項目について重点的に研修を行います。
消化管手術の麻酔を通して麻酔の基本を学びます。
術後を見据えた麻酔計画を立案出来るように研修します。
呼吸、循環、代謝の病態生理と管理の仕方を研修します。
術中、術後の疼痛管理を研修します。
全身麻酔手術の様子
年間の麻酔件数が1,000件を超えており、やる気があれば多数の経験が出来ます。
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