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看護部Nursing department

【◉病院】災害医療について

当院の強み・特化

災害医療について

災害医療について

当院は宮城県の地域災害拠点病院(全15施設)の1つとして指定を受け、災害派遣医療チーム(DMAT)を保有しております。
災害医療は、先の東日本大震災のみならず、人や生態系における広範な破壊を回復させるために必要な医療を指します。その特徴として、需要が供給を上回る状態で行わなければならないことが、平時の救急医療と異なる点であります。つまり、地震や津波のような自然災害やテロなどの人為災害が起きた場合は大量の傷病者が発生し、医療の需要が圧倒的に高まる一方、被災地近隣の医療機関も被災しているために需要に見合うだけの医療資源が供給できない状態になります。

当院では平時より、他職種から構成される災害対策委員会及び災害派遣医療チーム(DMAT)による災害訓練の企画・運営を行なっており、年間複数回の院内外の災害訓練を実施しております。傷病者を重症度によって順番付けし、より重症かつ現状で救える見込みのある傷病者を優先して手当てを行う「トリアージ」という選別方法は、職員全員が行うことができるよう教育講座を毎年実施しております。

また、救急センターのほか病院屋上にはヘリポートを有しており、救急車やヘリコプターを用いて患者を搬入出可能することができるため、被災地内外の施設と連携して平時の医療レベルに近い状態を提供することが可能です。

災害医療はこうした発災から1週間程度の「超急性期・急性期」が注目を浴びますが、数ヶ月から数年といった中長期的な支援も非常に重要になります。先の東日本大震災の時もそうであったように、被災地の避難所運営や医療体制の整備などが復興するまでには相当の時間を要します。当院は仙台市及び仙台市医師会が設立した病院であるため、市政や医師会登録医と連携を図りつつ、地域の復興に最大限の医療供給を行うことができます。

災害はいつどのような形で起こるか予想さえつきませんが、有事の際でも地域の方々が安心して生活できるよう当院ができる準備を進めております。

日本DMAT医師 瀧井 暢

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